中世ヨーロッパを思うロマネスク様式の教会堂
明治6年、鎖国以来200年以上続いたキリスト教の禁止令が解かれ、各地に教会堂が建てられた。この教会は明治40年京都の河原町通りに建てらた旧京都五条教会。2階が会堂、1階は日曜学校や幼稚園に使われていた。十字平面を持ちロマネスク様式を基調にした古典的な教会は尖頭アーチなど、ゴシック様式の特徴も見える。
設計はハーバード大学で建築を学んだアメリカ人ガーディナーによるもの。明治13年に来日したガーディナーは立教大学の学長として教育、宣教に当たる一方では、建築家としても立教大学の校舎、青山学院ヘボン館、京都には長楽館などの作品を残している。

所在地:犬山市内山1番地博物館明治村1丁目6番地  旧所在地:京都市下京区河原町通五条
建築年:1907年(明治40)
構  造:1階・煉瓦造 2階・木造
設  計:ガーディナー
国重要文化財


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屋根に軽い金属板が使われているのは、日本に多い地震への配慮と考えられる。


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屋根を支える構造がそのまま美しい装飾のように見える。


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天井には蒸し暑い京都の気候を考えて竹を使っている。また勾配のある竹の天井は縦横に光を反射して館内を明るくしている。

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№321











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by gigi-yo-ko | 2016-07-06 12:00 | 京都府

内部はセセッションと数寄屋が融合
従来の和洋並列住宅は異質な洋と和を並べ繋いだだけの物であったが、この住宅は当時のヨーロッパで最新デザインであったセセッションと和の伝統様式である数寄屋を融合したようなスタイルである。和室と洋室のデザイン的な関連性もあり、住宅全体が一つのスタイルにまとめられている。

2回目は内部を1階の客室・食堂から

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1201605010_5暖炉のタイルは当初からの物でイギリス製



19shibakawa床は当時の最先端素材のリノリュームが貼られていた。現在はよく似た現行品を貼ってある。


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23shibakawa数寄屋とセセッションの融合


24shibakawaハート型は和室の手摺りにも使われている。


25shibakawa洋室ではドア周りの左右非対称のデザインはめずらしい。和風建築からの発想かと思う。右手の照明器具と同じデザインのものがサイズは違うが和室にも吊られていて、和室では和風に見えるし、洋室では洋風に見える。

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27shibakawa金色の渦巻き模様の壁の階段室。初めて見た金色の空間には瞬間は驚いたが、中にずっといると不思議な程落ち着く。セセッション風の階段木部と違和感がない理由は、「金色の壁は日本の伝統様式にもあり、和洋いずれの様式としてもありうるもの」足立先生の記事では解説されている。


28shibakawa渦巻模様は木で円形のコテを作り、ボランティアによる手作業で一つづつ模様を作られたと聞く。


29shibakawa階段は建築当初からのものと聞いたが、踊り場の巾木(壁と床の境)が曲線になっているのも独創的でモダン。


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32shibakawa_2網代、葦簾、格子、3種類の天井が見える。



33shibakawa2階十畳座敷


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38shibakawa普通の押入れに見えるが。

39shibakawa暖炉が組込まれている。


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42shibakawa井桁に組まれた手摺りは武田五一のひねり。


43shibakawa_2階段室の和室側は柱が見えた真壁風。



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45shibakawa階段室から左の大寝室へ入る。右は廊下の先が小寝室、いづれもコルク敷きの床。



46shibakawa2階大寝室


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52shibakawa今でも使いたいようなデザインのコルクをダイヤ柄に貼った床は現地に有ったものを忠実に再原してある。


53shibakawa2階のトイレ  明治村の建築担当の説明によると、便器は移築前と似たものを外国から取り寄せて復原したという。(どこの国か聞き漏らしてしまったが)

54shibakawa2階 4畳半の和室  写真では表現できていないが天井が高い

55shibakawa2方向に縁側と云うより大型の出窓と云うべきかも知れないが、これがあるので4畳半といっても8畳程の広さがある。その上、外の景色も取り込むのでとても広い。


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58shibakawaゆるい波線がどこまでも続き「ふわー」と気持ちがゆるむ。


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61shibakawa座敷を通して階段室までを望む。



№319-2


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by gigi-yo-ko | 2016-06-26 12:00 | 兵庫県