旧天王貯水池

凱旋門風の煉瓦アーチ
堺で最初の上水道施設。大和川から引いてきた貯水池として、明治43年から昭和39年まで約50年間使われました。当時水道技術の先進であったヨーロッパの古典様式建築にならった重厚なデザインの門構えです。内部はヴォルト架構(組積構造の曲面天井の総称)で半円筒型天井の空間が見事に残っているそうです。建物全体に当時堺で盛んに作られ、最新の建材であった煉瓦が使われました。
貯水層の周りに盛土をして、直射日光等を遮り水質の安全を保ったという訳で、外部に見える部分は門だけです。

所在地:堺市堺区三国ヶ丘3丁78
建築年:1910年(明治43)
構  造:煉瓦造及びコンクリート造
設  計:
国登録有形文化財

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右から淨水池と書いて(彫って)あります。
煉瓦の積み方は強度が強いといわれていたイギリス積み。
(長手の段、小口の段が一段毎になり横縞模様になるのがイギリス積み。一方フランドル積みは一段の中に長手、小口が交互になり積み上げるとモザイク柄のようになります。他に長手積み、小口積み、長手積み5~7段小口積み1段を繰り返すアメリカ積み等があります。)


№27
2012.5 撮影


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by gigi-yo-ko | 2012-05-30 12:00 | 大阪府

かつて泉南地方には煉瓦製造所が集中していた
創業明治3年の丹治煉瓦製造所は大阪府で最初の民間煉瓦製造所です。明治33年建築の事務所と倉庫が堺市に残っています。倉庫は昆布のお店(藤本商店)として現在使われています。事務所は長年個人の居宅として大切に使われていたそうですが、今回訪れてみると、改修工事を中断して、ずいぶん日が経過しているように見えました。この建物は文化財等に指定されておらず、情報も乏しく、詳しい事情はわかりませんが、煉瓦造のショールーム的(サンプルのような)建物だと思います。現存する数少ない明治建築としても貴重なものです。

所在地:堺市堺区永代町1丁
建築年:1900年(明治33)
構  造:煉瓦造
設  計:

旧事務所

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旧倉庫(現在 藤本商店)

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建物の話からは逸れますが、堺でなぜ昆布?と思って調べてみました。江戸時代に北海道で採れた昆布は北前船で下関を回って瀬戸内海を通り堺に入ります。この航路をコンブロードといいます。堺には、昆布を削るための良い刃物と技術があり、天下の台所といわれる大消費地大阪を近くに控えており、一大産地として、昭和の初め頃まで栄えたそうです。昆布加工は堺の伝統産業の一つなのです。(かつては煉瓦も昆布もこの地域の産物だったのです。)


№26





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by gigi-yo-ko | 2012-05-21 12:03 | 大阪府

宇野薬局

松山町筋に面して建つ薬局兼住居
松屋町筋(大阪ではまっちゃまちと言います)と徳井町の交差点にこの建物はあります。1830年(天保元年)創業の歴史ある薬局だそうですが、ここには松屋町筋拡幅の時期に合わせて建てられました。正面は店舗で分かりにくいですが、横に廻って見るとパラペット部(建物の上端部に廻してある部材)の凝った造りがよくわかります。瓦と銅のくすんだグリーン、タイルの砂色、窓枠・扉のグレー3つの色調が上品な華やかさを感じます。
すぐ近くの本町橋は大阪最古の道路橋とのことで、初めて橋の姿を見てきました。橋脚はギリシャ建築のような柱の装飾があります。もう少し近くで見てみたいものてす。(何度通ったかわからない程日常的な橋なのですが、下はこんなでした!)


所在地:大阪市中央区徳井町2・・・
建築年:1933年(昭和8)
構  造:木造3階建て
設  計:坂本建築事務所・長岡永吉
国登録有形文化財

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本町橋へ移動。阪神高速の真下にすっぽり隠れて中々近寄れません。
建設当初の位置のままの鉄製アーチ橋は国内でも最古級です。今年100歳。(大阪市登録有形文化財)





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№25
2012.5 撮影

















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by gigi-yo-ko | 2012-05-13 12:00 | 大阪府

旧阿部野橋ホテル  

JR環状線で毎日後姿を見ていた
内回り線に乗ると天王寺の手前で電車が減速するので、近未来風ミラーのビル(ルシアスビル)とこの古いビルが対比したようによく見えます。正面はどうなっているのか?と思いながら10数年通勤途中毎朝見ていました。退職してからやっと表側に廻ってみました。元はホテルとして2回に分けて建てられたものを、左側は今年(1912年)の3月31日まで浪速郵便局阿部野橋分室として使われていました。右側は大手前看護専門学校として現在使われています。見ればとても雰囲気のあるいいビルです。左側は空き家になってしまいましたが、石とスクラッチタイルのデザインで、当時のお洒落なホテルの様子が偲ばれるようです。でも・・・先に建った方(左側)はなぜ正面と後側がこんなに色(外壁の仕上げ方)が違うのでしょう。特徴のある窓の飾りは両面共同じに見えます。
2016年解体建替【現存せず】


所在地:大阪市阿倍野区旭町1-1-6
建築年:1931年(昭和6)・1935年(昭和15)
構  造:鉄筋コンクリート3階建て
設  計:鈴木太吉

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郵便局入口右横のステンドグラス 
思わず中に入って見ましたが内側は塞いでありました。


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正面右側が増築された部分で現在看護専門学校


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いつも環状線から見ていた光景・・・ミラーのビルの表と旧阿部野橋ホテルの裏


№24
2011.5 2012.1 2012.5 撮影


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by gigi-yo-ko | 2012-05-12 12:00 | 大阪府

築127年・明治中期の小学校
明治18年に氷上郡各町高等小学校として建てられ、そのあと氷上第一高等小学校、郡立柏原病院、明治41年から昭和23年まで柏原高等女学校校舎として使用されました。戦後は学校制度の改革により、柏原高校に合併されてからは同校の同窓会館となり、以降は昭和56年に市民の生涯学習施設として改装され、この時に大手会館と改名されました。現在は老朽化のため閉鎖中ですが、市が中心になって今後の使い方を検討しているようです。新しい用途で再度オープンされる時期もそう遠くはないと思います。この時には、ぜひ内部も見たいと楽しみにしています。
上記以外にも用途変遷の多い建物ですが、数少ない明治の擬洋風建築が外観はほぼ当時のまま現存していることは嬉しい限りです。  
今回は、大雨で写真にも猛烈な雨が写っています。

所在地:丹波市柏原町柏原688
建築年:1885年(明治18)
構  造:木造2階建
設  計:
県登録有形文化財

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木で隅石の形を模して有ります





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№23-1
2012.5 撮影


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by gigi-yo-ko | 2012-05-09 12:00 | 兵庫県

中内眼科医院

富田林市の寺内町にある洋館
銀行の本社屋として建てられた建物を眼科医院として現役使用中です。寺内町(じないまち)といえば立派な町家建築が連なる歴史的な町ですが、このちょうど真ん中あたりにこの建物はあります。1階のアーチ窓と2階の半円錐形の窓台が特徴です。8年程前にも来たことがありますがエントランス部分が少し変わった(改修された)ように思います。なお、この南北の通りには他にも洋館が2つあります。

所在地:富田林市富田林町・・・
建築年:1924年(大正13)
構  造:鉄筋コンクリート2階建て
設  計:
国登録有形文化財

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№22
1012.5 撮影



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by gigi-yo-ko | 2012-05-07 12:00 | 大阪府

木の根橋の横に昭和の洋館
平成8年に旧氷上郡6つの町が合併して丹波市が誕生するまではここが柏原町役場でした。正面の両端が張り出した安定感の有る建物は樹齢1000年の大ケヤキを見守っているような感じを受けました。平成18年に保存目的の改修が済み、内部は大幅に改装されているそうですが当時のイメージを大切にされているとのことです。
大ケヤキの根が巾6メートルの奥村川をまたいで橋のようになっていることから木の根橋と呼ばれ、県の天然記念物に指定されています。

所在地:丹波市柏原町柏原1
構  造:木造2階建て
建築年:1935年(昭和10)
設  計:内藤克雄(ないとうよしお)

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№21
2012.5 撮影










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by gigi-yo-ko | 2012-05-06 12:00 | 兵庫県

大江ビルヂング

ギリシャの神殿のようにも日本の蔵のようにも見える不思議なビル

大阪のテナントビルの始まりがこのビルで、裁判所に近い立地から、弁護士事務所の入居を考えて計画されました。オーナー自身も弁護士だったそうです。建築当初は食堂、バーカウンター、貸応接室、ビリヤード、囲碁、将棋、写真現像の暗室、理髪店、貸金庫などを備えてテナント利便性を図っていました。縦に細長い不思議なデザインの正面に対して側面は巾が広く印象がちがうため別の建物のようにさえ見えます。

所在地:大阪市北区西天満2-8-1
建築年:1921年(大正10)
構  造:鉄筋コンクリート5階建て・地下1階

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入口横の腰壁の膨らみに注目!

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 まるで印象が違う側面。 しかしながらよく見ると正面、側面、後面へとデザインは統一されています。 


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後ろ側の入り口、小さくても正面入り口と同じ壁の膨らみがあります。入ると守衛室


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地下への明かり取りと通風。


№19
2011.12 2012.1 撮影






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by gigi-yo-ko | 2012-05-03 12:00 | 大阪府

火の見櫓がある洋館
大正12年4月から平成4年3月までの約70年間篠山町役場として使用されました。平成5年に歴史的な建物を保存有効利用するために観光の拠点施設として、レストラン、売店、休憩所などが入った大正ロマン館としてオープンしました。平成18年7月に内外を改装してばかりなので、新築かと思うほどです。
建物の特徴は歩兵第70連隊兵舎(明治41年篠山に新設の兵舎)にならったといわれる煉瓦の腰台と塔屋のように見えるのは火の見櫓。兵舎がお手本だったわりには、どことなく繊細な感じをうけます。

所在地:兵庫県篠山市北新町97
建築年:1922年(大正11)
構  造:木造平屋建て
設  計:

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№20
2012.5撮影


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by gigi-yo-ko | 2012-05-02 12:00 | 兵庫県