人気ブログランキング |

倉敷中央病院

「東洋一の病院を作ろう」と創設された赤い屋根の病院
倉敷紡績の社長大原孫三郎によって80年前に創設されました。「患者が自分が病人であることを忘れる様な心地よい病院」を目指して設立された病院は今や1000床を超える規模になり世界水準になりましたが、開設当時の病棟がそのままの姿で残されて、三和保育園分園として穏やかな雰囲気の中で大切に使われています。直線的なデザインの建物で当時それはおしゃれな洋館だったと思います。地元の人には赤い屋根の病院と親しまれて、高層・中層の新館もやはりシンボルの赤い屋根です。

所在地:倉敷市美和1-1-1
建築年:1923年(大正12)~1924年
構  造:木造2階建て
設  計:竹内潔・隅田京太郎・薬師寺主計(建築顧問)

f0374868_07090485.jpg


f0374868_07100709.jpg


f0374868_07230431.jpg



f0374868_07095518.jpg



f0374868_07094194.jpg



f0374868_07093034.jpg


f0374868_07082692.jpg



f0374868_07084293.jpg


f0374868_07272983.jpg


№18
2012.1 撮影














by gigi-yo-ko | 2012-04-30 12:00 | 岡山県

大阪倶楽部

「南欧風ノ様式ニ東洋風ノ手法ヲ加味セルモノ」と設計者が説明している
住友第三代総理事 鈴木馬左也氏を中心に、株式会社大阪倶楽部が1912年(大正元年)設立され、今年(2012)が100周年です。(大正5年から社団法人)
会員制による紳士の社交場として、大正3年に竣工した初代の会館は住友の設計技師であった野口孫一、長谷部鋭吉によるもので、英国城館風建物でしたが、大正11年に失火により焼失しました。
わずか半年の間に新館の計画がまとまり、大正13年に竣工しました。設計は当時新進気鋭の安井武雄氏によるもので、見ていると時間を忘れるような、魅力のある建物です。内部の特徴は梁とハンチ(梁を支えるもの・強度的に必要なものか装飾かは不明)のデザインが部屋毎に趣向を変えてあること。
建設中に関東大震災があり、再検討の上、耐震、耐火を重視した構造に。昭和20年の大空襲では、爆弾の直撃を免れたことと、窓の鉄製シャツターにより、延焼を免れたそうです。戦後米軍の接収による荒廃、昭和28年からの復興工事を経て現在の姿があります。館内の照明器具などは、昭和28年以降に調整された物です。

所在地:大阪市中央区今橋4-4-11
建築年:1924年(大正13)
構  造:鉄筋コンクリート造地上4階 地下1階
設  計:片岡建築事務所(安井武雄)高麗橋・日本橋の野村ビル、大阪瓦斯ビルなども設計
国登録有形文化財


f0374868_18130117.jpg



f0374868_18140022.jpg




f0374868_13501352.jpg
建物の上部両端に甕(かめ)飾り  その昔財産を甕に入れて保存したことから甕は富の象徴 



f0374868_19134727.jpg





f0374868_19084450.jpg





f0374868_12220196.jpg




f0374868_12214038.jpg




f0374868_17413743.jpg
外壁は瀬戸産素焼きタイル


f0374868_17570925.jpg



f0374868_18210825.jpg




f0374868_12210030.jpg
玄関まわり:泉盤の邪鬼の口から水がながれる 目は翡翠  壁は千歳石(国会議事堂の廊下と同じ)  黒白市松模様の床は大理石



f0374868_12211417.jpg
2階:常食堂・談話室 1階:喫茶・酒場 囲碁・将棋 撞球場   1階・2階は現在も基本的に入ることができるのは男性のみ



f0374868_17361958.jpg
階段周り:バルコニーのステンドグラスがこの建物の象徴



f0374868_12200568.jpg
3階:別室・エレベータホールの照明・2階:図書室の梁



f0374868_12202612.jpg
3階:2号室・1号室


f0374868_12194068.jpg
4階:ホール  現在 関西における主要なコンサートホールの一つにもなっている


f0374868_13503618.jpg



f0374868_18131524.jpg


№17 
2012.4 撮影








by gigi-yo-ko | 2012-04-28 12:00 | 大阪府

大阪セルロイド会館

スパニッシュ瓦とアーチ窓の昭和モダン

セルロイドは史上初の合成樹脂だそうです。北米で開発されて、8年後の1877年(明治10)にドイツから輸入されたのが最初だといわれています。その後日本でも製造が開始され、べっ甲、象牙の代替品として需要を伸ばし、加工技術の向上により、いろんな用途に使われるようになりました。このセルロイド加工業の中心地であった現在の大阪市東成区にモダンな会館が建設されました。
北館が先に建ち、南館を増築したという説明を聞くとなるほど・・・北側と南側の趣が異なっています。北東隅の4本の柱型の内側は壁面に沿う、ゆるいカーブの階段。ここを昇ると光も差し込んで、おおらかな気持ちになります。

所在地:大阪市東成区大今里西2-5-12
建築年:北館1931年(昭和6年)南館1937年(昭和12) ●1937年がセルロイド生産、販売のピーク
構  造:鉄骨造3階建て
設  計:西田勇(大阪府営繕課にて北野中学、今宮中学などのモダニズム建築を設計)
国登録有形文化財

f0374868_13590875.jpg

先に建った北館の正面
窓は取替えられているが2階はアーチ型のスチールサッシだった。(残念!)



f0374868_13592305.jpg

仕切り壁の左が南館



f0374868_13593715.jpg

放物線型断面の列柱



f0374868_13595707.jpg

まるで表情の違う南館の正面


f0374868_14001772.jpg

この丸窓は当初からのもの



f0374868_14004387.jpg

北館のゆるいカーブの階段はスリット窓から光が差し込んでなんとも心地よい空間。



f0374868_14012503.jpg




f0374868_14014809.jpg




f0374868_14020877.jpg

南館は直線階段でやはりスリット窓からの日差しが気持ち良い。



f0374868_14023461.jpg




f0374868_14025619.jpg




f0374868_14031944.jpg




f0374868_14033612.jpg

現在はテナントビルとして稼働中。セルロイド製品の展示室も有ります。


№16





by gigi-yo-ko | 2012-04-22 12:00 | 大阪府

消防士という名前の店
淀屋橋の南西、大阪倶楽部(一年違いの竣工)の斜め向かいに在るイタリアンレストランですが、中々覚えられない長い店名でした。アンティカ・オステリア・ダルポンピエーレ覚えてしまうとあまりにぴったりで、うれしくなります。こんないい名前誰が考えたんでしょう?と、いつも思っています。
元は消防署で1階は消防車の車庫だったのです。小さい建物で町並みにもしっくり馴染んでいるので昔からずっと食堂だったような気がします。ちがうんです!昔は消防署。いい店です。

所在地:大阪市中央区今橋4-519
建築年:1925年(大正14)
構  造:鉄筋コンクリート造3階建て
設  計:
国登録有形文化財

f0374868_18481172.jpg


f0374868_18480181.jpg


f0374868_18482511.jpg


42
2011.8 撮影


by gigi-yo-ko | 2012-04-21 18:30 | 大阪府

桜の紋章の幼稚園
大正4年10月竣工から昭和51年8月に解体されるまで、60年余り倉敷幼稚園の園舎として使用されました。解体にあたり、保存を望む声が強く、昭和56年3月31日に倉敷市庁舎の東に移築復元され、資料館として再出発しました。
八角形の遊戯室は内部に柱を使わずに広い空間を実現しており、現存するものでは全国唯一の建築様式との事。どの様にしてこの広い天井を支えているのか、もう少し詳しく知りたいものです。ご存じの方お教えください。
今日4月14日は花吹雪です。

所在地:倉敷市西中新田659
建築年:1915年(大正4) 1981年(昭和56)移築
構  造:木造平屋建て
設  計:
国登録有形文化財


f0374868_17495062.jpg


f0374868_17500288.jpg


f0374868_17501467.jpg
棟瓦に巾着が乗っています。これには園児達のご褒美が入っていたのでしょうか。楽しいですね。




f0374868_17503237.jpg
f0374868_17511183.jpg


f0374868_17512869.jpg


f0374868_17514433.jpg


f0374868_17521977.jpg


f0374868_17523556.jpg


f0374868_17525196.jpg

元は遊戯室だった部屋の八弁花模様の天井・・・ピアノが大きく写って広さを錯覚しますが、この部屋は134㎡もあります。
この広い部屋に全く柱はありません。
大きさが分かりにくいですがこれは小型ピアノです。定期的に演奏もされているそうです




f0374868_17531334.jpg



f0374868_18153704.jpg



f0374868_17532938.jpg

丸型ポストは明治34年弐はじめて登場。このポストは昭和60年まで前神西に設置されていたものなので建物と同世代です。


№15
































by gigi-yo-ko | 2012-04-19 12:00 | 岡山県

林源十郎商店

元は薬屋の社屋、これからは観光地の新名所
3月18日倉敷の美観地区の近くにショップ・カフェ・レストラン・ミュージアムなど十数店が入る複合施設がオープンしました。
この建物は350年もの歴史がある薬屋(現在の社名は株式会社エバルス)の社屋として、11代目の当主が建てたものです。今回修復して用途変更をしました。建築当時木造3階建てはとても珍しく倉敷のランドマークだったそうです。
タイルを貼つた外観は和洋折衷のデザインですが、窓は「折り開き窓」で日本の建物には珍しい洋窓です。内部には商店時代から使われた家具・道具などもあり、昭和初期の空気が残されています。

所在地:倉敷市阿智2-23-10
建築年:1934年(昭和9)
構  造:木造3階建
設  計:


f0374868_14362271.jpg


f0374868_14363675.jpg


f0374868_14364924.jpg


f0374868_14370426.jpg

薬を作る人のディスプレイ



f0374868_14374080.jpg

展示室には薬の保管用の引き出し



№14 2012/4 撮影


by gigi-yo-ko | 2012-04-10 12:00 | 岡山県

西洋の古城を思わせる現役の住宅兼医院
堺市のホームページで写真を見たときは、ちょっと不気味な建物。コウモリが飛んできそうだと思いました。実際に行ってみると、建物も庭も手入れが行き届いて、とてもきれいです。
当院の医師であった故是枝近有氏が西洋の古城の絵葉書を参考に自ら設計して、患者の一人であった宮大工(社寺仏閣専門の大工)が3年かけて丁寧に施工したそうです。
現在は住宅に囲まれていますが、建築当初は相賀池というため池があり、この建物はため池の突き出た半島部分に建っていて湖畔に姿が写っていたそうです。想像すると怖い童話のシーンが目にうかびます。昭和42年に池は埋め立てられ景色が一変したのだそうです。
4面共が同じデザインで屋上に展望台があります。外観は石造のように見えますが花崗岩の人造石を左官で仕上げています。下の円柱はギリシャ建築のコリント式の柱を模してあり、上の白い柱は軽快その物。これをまとめた大工さんの力量は相当なものだったと思います。

所在地:堺市北区百舌鳥北町・・・
建築年:1934年(昭和9)頃
構  造:木造4階建て
設  計:是枝近有
国登録有形文化財

f0374868_16434940.jpg


f0374868_16440325.jpg


f0374868_16441614.jpg


f0374868_16443544.jpg

一番上に展望台があります。


f0374868_16444975.jpg


f0374868_16451223.jpg


f0374868_16452223.jpg

数種類のガラスが使い分けられています。上の中央は昭和初期の洋館に多い結霜ガラスかと思ったけれど、型板ガラスのようです。



f0374868_16453559.jpg
円柱の根元


by gigi-yo-ko | 2012-04-08 12:00 | 大阪府

倉敷館(観光案内所)

銅版葺の二重屋根が目を引く下見板張りの洋館
江戸時代は庄屋植田氏の屋敷地、明治以降は村役場、そして大正6年に現在の疑洋風建物が倉敷町役場として建てられました。昭和3年の市制施行まで使われましたが、市役所機能が移転したあと、残った建物は一時期荒れ放題になっていたそうです。
昭和43年に市民の中から保存の声があがり、保存修理、解体修理を重ねて現在の姿が保たれています。
細部をよく見るといろいろ発見があります。引き違い窓(和)と上げ下げ窓(洋)が混在しています。煉瓦の基礎の通気口はアーチに組んであります。なんと呼ぶべきかアプローチ?の石はアールヌーボーの様な渦巻型、真上から見るとカタツムリの貝のようにも見えます。


所在地:倉敷市中央1-4-8
建築年:1841年(大正6)
構  造:木造2階て有形文化財
設  計:
国登録有形文化財

f0374868_20171235.jpg




f0374868_20173029.jpg




f0374868_20175255.jpg




f0374868_20182271.jpg




f0374868_20190555.jpg




f0374868_20191920.jpg




f0374868_20194496.jpg




f0374868_20200552.jpg




f0374868_20203614.jpg

倉敷川に写る倉敷館



f0374868_20205614.jpg




2012-1 撮影
2013-1 写真追加
№12








by gigi-yo-ko | 2012-04-07 12:00 | 岡山県