教会建築の様式にはこだわらずに
明治39年設立の歴史ある教会。ごろごろとした御影石を積んだスロープを昇って2階の礼拝堂へ入ります。この教会を見ているとなんとも言えないぬくもりを感じます。ああ自然の石がこんなに温かかったのか。
設計者の西村伊作は独学で建築を学んだ人で、それゆえに教会建築の様式や当時の西洋建築の潮流にこだわらずに独自の建築観で多くの人に親しまれる建物を表現しました。
礼拝堂の中部は、屋根を支えるトラス構造(三角形に組んだ骨組みの繰り返しで柱を立てずに広い空間を支える方法)が機能美となってこの建物の特徴の一つになっています。

所在地:倉敷市鶴形1-5-15
建築年:1923(大正12)
構  造:木造3階建て(一部木骨石造)
設  計:西村伊作(文化学園の創始者で教育者としても有名)
国登録有形文化財


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春にはスミレ咲く教会


№11








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by gigi-yo-ko | 2012-03-28 12:00 | 岡山県

築90年しかも現役営業中の銀行

倉敷市の美観地区は白壁の街並みで有名ですが、ここにも美しい洋館があります。倉敷紡績(現・クラボウ)などを育てた大原孫三郎が地元の発展のために作った元第一合同銀行・倉敷支店です。
ルネサンス風の建物で、古典主義の過剰な装飾は抑え、円弧や垂直線を多用した幾何学的なデザイン、用途にふさわしく厳格で端正な印象を受けます。外観は何度か見ていましたが、今回初めて平日に訪れて、内部を見ることができました。まさに典型的な銀行建築。左右対称、2階まで吹き抜けでぐるりと回廊を廻らせてあります。漆喰天井・壁のレリーフやステンドグラスの美しさはに圧倒されます。建物にぴったりの長椅子が置いてあり、嬉しくなりました。

所在地:倉敷市本町3-1
建築年:1922年(大正11)
構  造:鉄筋コンクリート2階建て・屋根は木造小屋組の混構造
設  計:薬師寺主計(やくしじかずえ) 大原美術館、倉敷中央病院、有隣荘など大原家関連の建物を多く手掛ける
国登録有形文化財



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外壁は人造石塗り・・・材料は細かく砕いた石なので朝日に当たるとキラキラ光ります。


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美しいステンドグラスの下には建物にぴったりのレトロな長椅子が置いてあります。


№10


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by gigi-yo-ko | 2012-03-28 12:00 | 岡山県

北浜レトロビルヂング

北浜にかわいらしい明治の洋館
大阪証券取所の北向いにかわいらしい洋館があります。元は株仲買商の社屋として建てられ、戦後は建築資材を扱う商社のオフィスとして使われました。
平成9年から現在のオーナーによって紅茶とスィーツの店として再生。内部は時代考証の上、イギリスのアンティークによって見事に復元されています。またたく間に“うわさ”が広がって、今や超人気スポットです。ずいぶん遠くから訪れる人もいると聞きます。
2階の窓の形に特徴があります。パラディオ窓と言われてイタリアの後期ルネッサンスの建築家の名前に由来します。古典的な中に華やかさがあります。

所在地:大阪市中央区北浜1-1-26
建築年:1912年(明治45)
構  造:煉瓦造2階建て 地下1階
設  計:不詳
国登録有形文化財


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今日は寒々とした景色ですが、土佐堀川の向う側は中之島公園。春と秋は眼下にバラ園。



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№8


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by gigi-yo-ko | 2012-03-12 12:00 | 大阪府

旧大阪工廠化学分析所

大阪城の片隅に赤煉瓦の建物
第二次世界大戦でほとんど全部焼け、後に整備されたので、この建物以外には面影はないが、当時大阪城一帯(現在のOBP・大阪ビジネスパーク)はアジア最大の軍事工場。ここでは火砲が作られ、兵器の研究開発が行われていた。
ダイキン工業(旧大阪金属工業所)の創業者山田晁はここで技術を習得後、事業を興したひとり。他にも多くの工場開業者がここから次々に独立し機械工業の町がひろがった。
横に長く安定した印象のネオルネッサンス様式。4面どこから見ても完成度の高い建物である。大阪に残る数少ない煉瓦造の建物であり、戦争の遺構である。
昭和39年~平成10年まで自衛隊が使用し、その後が空き家。窓はベニヤ板で塞がれて、蔦が絡み、春には草が芽吹いてちょっと悲しい。傷みが激しく放置されたままで、まるで廃墟ようで心配。

所在地:大阪市中央区大阪城3-3
建築年:1919年(大正8)
構  造:煉瓦造2階建て・地下1階
設  計:置塩章(後に兵庫県会議事堂などを手掛けた)



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堀の外側の陸橋から見る

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幾何学の装飾でセセッション風


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正面側にアーチの入り口


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2012.2 撮影 2015.4 一部写真入替
№7







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by gigi-yo-ko | 2012-03-02 12:00 | 大阪府