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2013年 01月 12日 ( 1 )

大阪市中央公会堂

赤レンガと青銅のドーム屋根・雄大で壮麗な建物
堂島川と土佐堀川に囲まれた中之島公園のシンボルであるこの建物は中之島公会堂と通称で呼ばれることが多い現役の公会堂です。私自身も正式名称は「え?こんな名前だったのか」と思いました。
北浜の株の仲買人・岩本栄之助の寄付100万円(現代の50億円程度)をもとに5年の歳月をかけて建設されました。携わった職人は延べ18万4千人。延べをどう解釈すればいいのか想像を絶する数ですね。
設計はコンペが行われ辰野金吾が指名した17人の内、13人が応募して、最年少29歳の岡田信一郎が1等を獲得しました。2等は長野宇平治、3等は矢橋賢吉。 
ネオルネサンス様式にバロック調を加味した意匠で、古典様式よりも新しくてさらに躍動感があるということでしょうか。部分的には19世紀の新しい潮流で、幾何学的な要素を用いたセセッションの意匠もみられます。
しかしながら、昭和40年代に入ると老朽化が目立つようになり、関東大震災以前の建物であることから耐震性の問題も指摘され、一時は取り壊しの話もありました。市民による保存運動が行なわれ、新聞社による募金活動(赤レンガ基金)も行われて、幾多の困難を乗り越えて昭和63年永久保存が決まりました。

所在地:大阪市北区中之島1-1-27
建築年:1918年(大正7) 改修工事・免震工事:2002年(平成14)
構  造:鉄骨煉瓦造3階建・地下1階
設  計:基本設計岡田信一郎、実施設計公会堂建設事務所(設計顧問:辰野金吾 工事監理:片岡安)
国登録重要文化財


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一番見慣れた南側・・・・通常はこちらの地下入口から入ります。


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一番見慣れた南側・・・・通常はこちらの地下入口から入ります。


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煉瓦積みの上に化粧煉瓦(東京駅舎と同様のレンガ風タイル)・御影石・擬石モルタルで仕上げた外観。 



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当初からの現存灯具


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壊れているのではありません。内部の構造が見えるように配慮してあります。
建築博物館的な存在をも考慮して再生保存工事が行われました。レストラン中之島倶楽部の入り口横


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栴檀の木橋(せんだんのきばし)からの眺め



小集会室(創建時は女性用の食堂)
木の質感を楽しめる部屋。写真が無いですがが床も寄木細工です。

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外壁側にはステンドグラス。図案に食堂だった名残りがあります


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地道な調査と職人の技術で復元されたみどりのタペストリー・サギと桐の花の刺繍。


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中之島図書館が見えます。建築当初からの窓のハンドルにもご注目。図書館の向こうは建替えた市役所。



中集会室(創建時は男性の食堂・社交場)
華麗な中世の宮殿のようなヨーロピアンスタイルの部屋。

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創建当時のシャンデリアが使われています。


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天井のアーチは檜を加工したもの。


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ドアの上の丸い彫刻は西南から、蟹、ぶどう、ロブスター、キャベツ、鴨とたまご、パイナップル・りんご・なし、鮎、なす、さざえと蛤、たけのこ、鶏、栗、ここにも食堂だった名残りがあります。



特別室(創建時は貴賓室)

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大阪市の市票「みおつくし」と慶祝の象徴である鳳凰がデザインされたステンドグラス。
大阪市のマークとしての方が有名になったが、みおつくしは澪標と書き水路の標識。
大阪の繁栄は水路に負うところが多いので明治27年に市票に制定。



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木工象嵌(ぞうがん)の模様が施されたドア


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日本書記のシーン(天地開闢・てんちかいびゃく)が描かれた天井 洋画家・松岡壽作(漆喰の上に麻布を重ねて油彩)


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金色の目地が華麗な大理石の腰壁


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数種類の大理石を使用した豪華な床。




玄関・階段周り
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階段手すりの金属部分は溶接ではなく、ねじ止めで仕上げてあります。きれいに溶接できる技術が途上だったからでしょうか。


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米国製の昇降機


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59年ぶりに蘇った二神像
正面、半円型の大窓の上にあるミネルバァとメルクリウスの像は昭和18年の金属供出で撤去されていましたが、
平成14年の改修時に復元されました。
ミネルバァは化学、工芸、芸術、平和を象徴する女神。メルクリウスは商業の神。


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by gigi-yo-ko | 2013-01-12 12:00 | 大阪府