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神戸市立 御影公会堂

大海原の船をイメージした建物は戦災も震災もくぐり抜けた
白鶴酒造7代目社長嘉納治兵衛の寄付によって、旧御影町に立派な公会堂が建てられ、御影のランドマークとして市民に親しまれ続けた。様式建築からモダニズム建築へ移行する過程の建物で両方の特徴を持って独特の趣がある。どこかしら楽しげな印象もある。
歴史を振り返ると、昭和20年3回の神戸大空襲において御影の町は焦土と化し、当館も一階の一部と地下食堂を残して内部はガランドウのように燃えてしまう。外壁だけは残っていた。
昭和25年に御影町は神戸市と合併し、神戸市によって建物は修復されて昭和28年から再開した。まだ記憶に新しい平成7年の大震災においては、相当な被害が出た地域であるが、この建物は戦後修復された姿のままで、避難所、報道所としての役割を果たした。
それにしても、今、近くで見ると、建物の傷みがかなりひどく心配になる。ずっと元気でいてほしいと思う。

所在地:神戸市東灘区御影町4-4-1
竣  工:1933年(昭和8)
構  造:鉄筋コンクリート3階建地下1階
設  計:清水栄二(神戸で活躍した建築家で
甲南漬資料館などを設計)


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NHKの朝ドラ『ごちそうさん』で妹の規子が勤務するラジオ局として何度か登場した建物


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竣工当時からずっと営業を続けている地下食堂(お昼時と夕方~)  グルメのサイトでも人気で館内の様子も多くの投稿がある


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by gigi-yo-ko | 2014-03-29 12:00 | 兵庫県