九州大学 熱帯農学研究センター

南国ムードの木造
箱崎キャンパス北の端に残る数少ない木造の建物。鮮やかなオレンジ色の屋根であるが、鬼瓦を持つ和瓦で葺いてある。ピンクの下見板張りで縦長の上げ下げ窓、石階段2段上がった玄関ポーチは材木を米の字型に組んで板目も縦横に貼り分け凝ったデザインが施されている。コロニアルスタイルの建物で南国の農場事務所をイメージしてあるのだと思う。(平面構成も典型的なな中廊下式だという)これも大学の歴史を刻む特徴のある建物のひとつであるが3年後には農学部も西区へ移転が決まっている。その後建物はどうなるのだろう。2012年に行われた「九州大学箱崎キャンパスにおける近代建築物の調査」では、「耐震性、耐久性は不明であるが、外観からは、劣化は見られない。木造であるため、耐火性能はない。」と判断されている。移築という手段でも残せないものかと、私は勝手に願っているのだが・・・。

所在地:福岡市東区箱崎6丁目
竣 工:1931年(昭和6)
構  造:木造平屋建
設  計:渡辺善一


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けらば(妻面における軒先をいうのでここでは前後の2階の屋根の下)に2本1組の方杖が並んで、この建物の個性となっている。


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農学部庭園 1932年(昭和7) 左:この頃流行したと聞くスペイン瓦が使われている。 右:床にモザイクタイルが貼ってある。



参考図書 「平成17年度九州大学箱崎キャンパス内歴史的資源の現況調査成果報告書」


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by gigi-yo-ko | 2015-06-28 12:00 | 福岡県