九州大学 工学部 旧航空学教室 

うす汚れた廃墟のように見える、が・・・
張り出した庇と窓下のラインで水平線を強調した当時先端のモダニズム建物であったと思われる。
戦時中に空襲をさけて、迷彩塗装をした跡をそのままにして、暗い印象として残っている。なぜこのままで「人生の大切な一時期を過ごす学び舎」として使っていたのか疑問である。逆に戦争を知らない子供達に戦争の記憶として残すためにあえて消さなかったのか。もしくは「使えれば良い」という合理的な気風からか。当時迷彩塗装をしたという建物は、話ではこれまでにも何度か聞いたが、今現実に見るのは九大がはじめてで本当に驚いた。
竣工直後のモノクロ写真を九州大学大学文書館(Web)で見る事ができるが、形は今も変わっていない。外壁の汚れたような塗装はもちろん無く、おそらく白系一色の明快な建物であった。
正面の写真しか撮っていないので解りにくいが後に中庭がある「コ」の字型をした建物で、1階から3階まで突き抜けた階段室が塔屋に繋がる。特徴的な塔屋は管制塔を意識した意匠であるといわれている。箱崎は福岡空港に近いので引切り無しに飛行機の轟音が頭の上で轟き、本当に管制塔に見えてくる。2007年に工学部は西区へ移転し、現在閉鎖されている。

所在地:福岡市東区箱崎6丁目
竣 工:1939年(昭和14)
構  造:鉄筋コンクリート造6階建(塔屋の3階を含む)
設  計:島岡春太郎・坪井善勝
近代化産業遺産


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窓は3連を一組にした上げ下げ窓

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by gigi-yo-ko | 2015-06-24 12:00 | 福岡県