九州大学正門・正門門衛所

箱崎キャンパスの中でも圧巻、100年を超えた正門
福岡市東区箱崎6丁目にある九州大学箱崎キャンパスは平成17年から始まった移転事業が今、大詰めにさしかかっている。平成31年には、西区への移転を完了する予定。箱崎キャンパスには大学の歴史を凝縮したように大正~昭和初期の名建築が何棟も残されている。移転の後これらの建物群はどうなるのだろう。
箱崎キャンパスは明治44年九州帝国大学工科大学の設置に伴い開設された。正門の建築時期は定かではないが、キャンパス開設時に造られたものと考えられていた。しかしキャンパス整備には数年かかり、完成したのは正門門衛所と同じ頃との考えが有力のよう。なんとも堂々として風格が漂よう煉瓦造の門である。当初は敷地の関係でもっと右向きに建っていたと聞く。
正門の右手に門衛所があるが、樹木が茂って全容が見えない。L型をした小型の建物で切り妻と寄棟を組合わせた屋根にはドーマ窓もあるらしい。こちらは当初、正門の左手に建っていた。法文学部新設時にキャンパスが拡張されて門の位置が変わり、門衛所は180度回転して右側に移築された。

所在地:福岡市東区箱崎6-10-1
建築年:正門・不詳(大正3年頃までに完成したと判断されている)  正門門衛所・1914年(大正3)
構  造:煉瓦造
設  計:不詳

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扉は戦時中に金属供出をしたので、今は味気ない柵のようになっているが、古い写真を見ると唐草模様風の重厚な素晴らしいものだった。
照明器具の足もとに少し面影がある。




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東京駅復元で話題になった覆輪目地(ふくわめじ・かまぼこ型に盛り上がった目地)がここでも使われている。
なまこ壁の目地に端を発する日本独特の技法で大変手間がかかり、大正時代に廃れてしまった。


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こんなに華奢で、よく壊れずに居てくれたと思う。


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L型の建物で、当初は左側を外に向けていた。



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庇とドアは取替えられているが、持ち送りは最初からの物かもわからない。


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道路側へ廻ると、かすかに屋根窓が2つ見える。



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by gigi-yo-ko | 2015-06-03 12:00 | 福岡県