京都聖母女学院本館 (旧陸軍第十六師団司令本部庁舎)

戦時中は真っ黒に塗られていたという
日露戦争の末期である明治38年、軍備拡張にともない第十六師団が増設された。その中心的な建物として工期8カ月で建設された。当時深草一帯は広大な軍都で、伏見は軍都として発展した街。
終戦後、昭和24年に国から土地と建物の払い下げを受け、京都最初のカトリック学校・聖母女学院本館として使われている。
ルネサンス風の意匠で均整のとれた美しい煉瓦造の建物であるが、戦時中は空襲を避けるため真っ黒に塗装されていたので、開校間もない頃の写真は黒い建物だった。後に丁寧に洗浄されて本来の赤煉瓦の姿に戻された。内部はほぼ戦時中のまま使用されいて、高い天井、部屋毎の暖炉や、階段の親柱など見どころが多い。

所在地:京都市伏見区深草田谷町1
建築年:1908年(明治41)
構  造:煉瓦造2階建て(幅60m奥行15m)
設  計:陸軍省(明治に於いて完成度の高い洋風建築である事からイギリス人の設計という設もある)
登録有形文化財 

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マンサード屋根



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イオニア式の柱頭を持つオーダーが玄関を引き締めている。 三角のペディメントには現在校章が付けられているが、元は菊の紋章だった。



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アーチ型の入り口に付けられているアルミドアに少し違和感を覚えるが、もとはドアは無くオープンな玄関だったとの説明。



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建物中央部は前後に張り出している。


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正面は外観を重視して、整然と窓が並んでいるのに対して、背面は部屋の使い勝手を重視して窓を配置してある。



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背面中央の様子


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小学校のグランドから背面を望む。



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馬に乗ったまま書類の受け渡しを行うために高い位置に受付窓口がある。転回ができるよう広い玄関が取られている。


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菊の紋章が刻まれた暖炉


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2階中央に団長室(現在は理事長室)


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ルネサンス風の装飾が施された室内側の窓廻り


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by gigi-yo-ko | 2016-05-01 12:00 | 京都府