ジュール フェリェ・ラ・バンク (旧六十八銀行八木支店)

アレンジした雷文風の柱頭が印象的
旧六十八銀行は明治11年に旧郡山藩主柳沢保申によって設立された国立銀行が前身。後に法人化、合併により南都銀行となり、戦後の一時期は映画館として使われ、昭和38年以降は和歌山銀行として使われた。
銀行の用途を終えた建物は、非日常の贅沢な空間を生かして結婚式場・フランス料理店とし現在使われている。曳家により後へ数メートル移動して改修工事が行われた。
銀行建築らしく重厚で左右対称形の建物であるが、古典様式を基本にしながらも、昭和初期らしくモダンに整理してアレンジしてある。印象的なのはギリシャのイオニア式風の柱頭飾りは四角い渦巻きで雷文風、日本式に言うと「卍崩し」のデザイン。入口廻りにはタイルと石が組合わせてあり、要石(かなめいし)風の装飾も直線で構成されている。内部は店舗用に改修されているが、ベランダ(回廊)の手摺りなどは幾何学的デザインで、当時の流行が取入れられている。

所在地:橿原市八木町1-2-13
建築年:1928年(昭和3)
構  造:鉄筋コンクリート造2階建
設  計:奈良県技師 舟橋俊一
国登録有形文化財

f0374868_11420635.jpg


f0374868_11422145.jpg

奈良県で最初の有形文化財であり、県内現存最古の鉄筋コンクリート造。


f0374868_11423637.jpg
柱の中程にも柱頭飾りと同じ四角い渦巻(雷文)が巻かれている。そしてこの部分に銅が使われているのアクセントになっている。


f0374868_11424933.jpg


f0374868_11425970.jpg


f0374868_11431216.jpg


f0374868_11433110.jpg


f0374868_11434084.jpg


f0374868_11435524.jpg



f0374868_11441101.jpg
手摺りの上の部分(円が3つずつ並んだ)は改修時に付加されたもの。


f0374868_11442732.jpg
この部分が元々の手摺り。どんな色だったのだろう。



f0374868_11444081.jpg



f0374868_11513049.jpg
金庫のドアの向こうは厨房


f0374868_11514714.jpg


手前の石の腰壁部分までが客溜り(ロビー)で、奥が営業室だったことが解る。









[PR]
by gigi-yo-ko | 2016-08-07 12:00 | 奈良県