大阪セルロイド会館

スパニッシュ瓦とアーチ窓の昭和モダン

セルロイドは史上初の合成樹脂だそうです。北米で開発されて、8年後の1877年(明治10)にドイツから輸入されたのが最初だといわれています。その後日本でも製造が開始され、べっ甲、象牙の代替品として需要を伸ばし、加工技術の向上により、いろんな用途に使われるようになりました。このセルロイド加工業の中心地であった現在の大阪市東成区にモダンな会館が建設されました。
北館が先に建ち、南館を増築したという説明を聞くとなるほど・・・北側と南側の趣が異なっています。北東隅の4本の柱型の内側は壁面に沿う、ゆるいカーブの階段。ここを昇ると光も差し込んで、おおらかな気持ちになります。

所在地:大阪市東成区大今里西2-5-12
建築年:北館1931年(昭和6年)南館1937年(昭和12) ●1937年がセルロイド生産、販売のピーク
構  造:鉄骨造3階建て
設  計:西田勇(大阪府営繕課にて北野中学、今宮中学などのモダニズム建築を設計)
国登録有形文化財

f0374868_13590875.jpg

先に建った北館の正面
窓は取替えられているが2階はアーチ型のスチールサッシだった。(残念!)



f0374868_13592305.jpg

仕切り壁の左が南館



f0374868_13593715.jpg

放物線型断面の列柱



f0374868_13595707.jpg

まるで表情の違う南館の正面


f0374868_14001772.jpg

この丸窓は当初からのもの



f0374868_14004387.jpg

北館のゆるいカーブの階段はスリット窓から光が差し込んでなんとも心地よい空間。



f0374868_14012503.jpg




f0374868_14014809.jpg




f0374868_14020877.jpg

南館は直線階段でやはりスリット窓からの日差しが気持ち良い。



f0374868_14023461.jpg




f0374868_14025619.jpg




f0374868_14031944.jpg




f0374868_14033612.jpg

現在はテナントビルとして稼働中。セルロイド製品の展示室も有ります。


№16





[PR]
by gigi-yo-ko | 2012-04-22 12:00 | 大阪府