武田道修町ビル(再訪)

製薬会社が軒を連ねる道修町にひと際目立つ存在
江戸時代から日本を流通するすべての薬はまず道修町(どしょうまち)に集められた。武田薬品工業は薬の町として発展した道修町で1781年に薬種仲買商を始め、1925年に武田長兵衛商店を設立、3年後にこの本社を建てた。正面部分に古典風の柱装飾をさりげなく取り入れたモダンビルは最初は右側(北西部分)の3階建てであったが、後に5階に増築されて現在の姿になった。全然増築部分が違和感なくまとめられているが、よく見ると軒飾りの違いに気付く。窓は階毎に全部デザインを変えてある。外壁のタイルは色が少しづづ違うのも今ではもう無くなってしまった味わい。
2013年耐震補強工事を終えて、武田科学振興財団が所有する杏雨書屋(きょううしょおく)が移転してきた。貴重な医学書などの蔵書を無料で一般公開されている。

所在地:大阪市中央区道修町2-3-6
建築年:1923年(昭和3)
構 造:鉄筋コンクリート造3階建、地下1階(後に5階に増築)
設 計:片岡建築事務所(松室重光)

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北側が建物の正面




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向って左側が増築だと知らなかった時は左右非対称のモダンな建物だ思っていたが、もしかしたらここが中央で最初の玄関だったのかもしれないと思ったりする。そうならシンメトリーの古典的な印象の建物だったはず。それにしても丁寧でうまい増築だと思う。大切にされている建物であることがよく解る。


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アールの左側が後年の増築部分




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今回整備された「杏雨書屋」(きゅううしょおく)の入り口:杏雨とは杏林(医学界)を潤す雨という意味だそう。


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西側:奥まった部分が後の増築


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№2





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by gigi-yo-ko | 2016-10-26 12:00 | 大阪府