2012年 02月 12日
清水猛商店
30年ほど前にこの近くに勤務していた時に発見して、ずっと気になっていた建物です。
金属製の凝った庇、特にチェーンのような吊り金具が印象的で記憶に残っていました。今回よく見ると、庇の上部に家具室内装飾清水猛商店と書いてあります。こんな洋風、スペイン風?の建物に純和風の看板。
外観は洋風ですが内部は典型的な表屋造りだとの事。ちょうど和風建築から洋風建築に移行する過程の建物ですね。表屋造りとは表通りに店を、中庭を挟んで奥に居室を持つ建築様式で、表屋造りの建物にはこのような看板が付けてあったのでしょうか?それにしても内部がどんな風なのかとても興味があります。
当主の仕事上の縁で、住友工作部に設計を依頼できたらしい。
所在地:大阪市中央区淡路町3-5-6
建築年:1924年(大正13)
構 造:木造3階建
設 計:住友工作部(小川安一郎)
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